J2京都FWエスクデロ競飛王(せるひお、27)が好調のチームのキーマンになる。

 2-1で逆転勝利した北九州戦から一夜明けた23日、京都・城陽市内で軽めの調整。2得点に絡み、勝ち点3に貢献したエスクデロは「(シュートを)打てる場面はあったが、味方がフリーになっていた。守備も前からプレッシャーをかけられていた」と満足そうだった。北九州の柱谷監督は、エスクデロが浦和所属時代のGM。試合後は、柱谷監督から成長ぶりを褒められたようで「特別なこと。すごく光栄」と笑顔を見せた。

 移籍後、なかなか周囲とのコンビネーションが構築できず悩んだ時期もあった。それでも、練習からアピールを続けることで、徐々に特徴をつかんでもらった。「僕のところに(パスが)通れば(ボールが)収まるという信頼関係ができてきた。誰かが何かイメージをしたら、みんなが共有できるようになった」とうなずいた。

 チームはここ5試合、4勝1分けで負けなしと好調を維持。現在は1試合消化が少ないながら、プレーオフ圏内の6位松本と同勝ち点の7位につけている。攻撃の要となるエスクデロは、プレーオフ圏内浮上を狙う28日横浜FC戦(ホーム)に向けて「(自分が)警戒されているのは感じている。1枚、2枚(のDFを)はがせたときにフリーの選手が出てくる。強引にフィニッシュまでいくか、味方を生かすか見極めたい」と、力を込めた。