C大阪が讃岐戦の後半ロスタイムに勝ち越し弾を献上し、5位に転落した。1-0の後半26分にMF扇原貴宏(24)が2枚目の警告を受けて退場。10人となってから失点を重ね、試合終了間際の3失点目に沈んだ。「3万人集客プロジェクト」と銘打った一戦で観衆は1万8002人。ダブルのショック? となった。

 C大阪イレブンの動きが一時停止し、讃岐ベンチの前に歓喜の輪ができた。試合終了間際、DF松田の同点ゴールで息を吹き返した直後、カウンターから相手DF西の右足で勝負が決した。前半に3試合ぶりのゴールを決めたFW柿谷主将は「今日は勝たなアカンかった」と悔やんだ。

 分岐点は1-0の後半26分だった。MF扇原がゴール前のファウルで2枚目の警告を受け退場。「自分の判断ミス」という後悔は先に立たず、10人となって敵の圧力に押された。J2としては破格の1万8002人を集めたが、クラブとして取り組んだ「3万人集客プロジェクト」も目標達成ならず。ダブルパンチを食らい、DF丸橋は「このままじゃ去年と同じ」と今後に危機感を募らせた。