第2ステージの開幕3連勝を狙ったG大阪が、敵地で引き分けた。気温28度、湿度70%。敵地は数字以上に蒸し暑く、疲労が残った試合だった。危ない場面も多く、攻撃陣は不発。

 長谷川健太監督は「恵みの雨になると思ったが(試合中は)雨が降らず、湿気の多いコンディションだった」と指摘。OA枠で五輪に出場するDF藤春も「すごく蒸し暑かった」と振り返った。

 08年4月までG大阪社長を務めた佐野泉(さの・いずみ)氏が、10日にがんのため他界。この日は奈良市内で告別式が執り行われた。クラブ史上初タイトルとなる05年のリーグ制覇、07年ナビスコ杯制覇など、強豪クラブの基盤を作った功労者。天国の恩人に勝利を届けようと、選手は奮闘したが、悔しい引き分け。

 元日本代表のMF遠藤は「佐野さんとは長い間、一緒に仕事をしてきた。ガンバを強いチームにしてくれた人。大変お世話になりましたし、今日はどうしても勝ちたかった」と話した。