17日の「さいたまダービー」浦和対大宮戦の前売り発券が5万枚の大台を突破した。14日午前の集計で、通算5万500枚に到達。両チームのサポーターを分ける緩衝帯を設ける関係で、浦和のホーム埼玉スタジアムのリーグ戦満員は5万5000人強だが、早くもそれに迫る売れ行きを示している。

 浦和は13日のアウェー仙台戦で、後半ロスタイムにFW興梠が劇的な決勝弾。1-0で、鬼門と呼ばれ続けてきたユアテックスタジアムでの初勝利を挙げた。これで9年ぶりのリーグ戦5連勝。快進撃は、大宮戦入場券の売れ行きにも直結しているようだ。クラブスタッフは「ありがたいことです」と話し、当日券は販売できない見込みだとした。

 小中高生は全席種550円で購入できる「Go(5)Go(5)Reds!(0)デー」に指定したことも実り、1試合平均約3500人の同世代入場者も倍増する見込みだ。大宮戦は第1ステージでも屈指の好内容。クラブは今回も両チームがスペクタクルな戦いを展開することで「またJリーグを見たい」という新規サポーター獲得につながることを期待している。

 大宮戦で勝利すれば、10年ぶりのリーグ戦6連勝。10年前のシーズンは年間優勝していることもあり、ペトロビッチ体制悲願のタイトルへ向けた大きな1歩にもなる。この試合を最後に、リオデジャネイロ五輪に出場するDF遠藤、FW興梠は手倉森ジャパンに合流する。

 メダルを目指し、最大で1カ月間チームを離れる2人の“壮行試合”という意味でも、大宮戦は注目の一戦になる。遠藤は「たくさんのお客さんに来場していただくこともあり、絶対に負けられない試合になると思います。しっかり勝って結果を出したいです」と話した。