第2S優勝を狙うG大阪長谷川健太監督(50)が守備陣に猛省を促した。アウェーの柏戦は2-3で敗れ、第2S初黒星。前半9分、自陣で相手FWの浮き球のパスに181センチのDF丹羽が反応。だが、173センチと小柄な柏MF武富に競り負け、相手FWクリスティアーノにボールが渡り、先制点を許した。

 試合後、指揮官は選手を奮い立たせるため、あえて厳しい言葉を並べた。

 「センターバック(丹羽)がいって競り負けるとなかなか厳しい。武富ぐらいの背(の選手)に負けていたら話にならない。今ちゃん(今野)もカバーが遅れ気味。カバーが遅れるなら米倉も中に絞るとか、基礎的なところをもう1度確認させて次の試合に臨まないと」

 この試合からDF藤春とMF井手口が五輪代表のために離脱していた。それでも2試合連続完封中と勢いがあり、現有戦力でも結果を残したかった。

 目標は第2Sを制覇し、年間王者を決めるチャンピオンシップ出場。一時は2-2に追い付いた展開だっただけに、GK東口は「勝ち点を取って帰れる試合を(勝ち点)ゼロにしてしまった」と悔やんだ。第2Sは7位に順位を落としたが、首位川崎Fとは勝ち点わずか5差。この日の初黒星を糧にして、残り12試合で巻き返す。【小杉舞】