チーム得点王の一撃で5年ぶりの8月白星スタートを切る。J2札幌FW都倉賢(30)が、今日7日清水戦で2戦連続ゴールを狙う。暑さ厳しい8月初戦は4連敗中で勝てば前回昇格した11年以来となる。前節山口戦で先制ヘッドを決めた好調9番が、得点ランク1位の清水FW鄭大世(32)との直接対決で結果を出し、夏の壁をぶち破る。

 チーム順位も個人記録でもトップに立つ。前節の1ゴールで12点目。鄭が2ゴールで13点と前に出られたが、今節、目の前で抜き返す。「清水は強いチームだが、どんな相手にも、土台にあるハングリーさや球際の強さを出せば、結果につながる」と意気込んだ。

 鄭とは川崎Fで06~08年にともにプレーした。自身は08年途中にJ2草津(現群馬)に期限付き移籍に出され、鄭は実績を残し10年に北朝鮮代表としてW杯南アフリカ大会出場も果たした。「僕は(川崎Fで)淘汰(とうた)され、大世は結果を出していった。すごく刺激になる存在だし、対戦は楽しみ」。前回対戦は神戸時代の10年4月24日、無得点のまま前半で交代。鄭に後半1点決められ、0-3と完敗した6年前の雪辱を果たす。

 暑さによる疲弊蓄積回避のため、四方田監督は今週、全体練習を通常の2時間から1時間半に短縮。都倉は「良い準備ができた」と言う。過去6勝2分け12敗と苦しむ8月初戦で白星を挙げ、2位以下との差を広げていく。【永野高輔】