横浜FCがGK南雄太(36)が2本のPKを止める“神懸かりセーブ”で京都に快勝し、J1昇格プレーオフ圏内(6位以内)まで勝ち点4差に迫った。

 横浜FCは前半13分にFWイバのFKで先制し、後半13分にもイバが左足シュートを放ち加点した。 

 後半29分、ペナルティーエリア内のファウルで京都にPKを与えた。だが、南が、キッカーの京都FWキロスの目線からシュートコースを予測し、右に飛びはじき出した。試合終了間際の後半42分にも再びPKを与える。今日のキッカーはFWエクスデロ。「スカウティング通りだった」と再び右に飛び、ゴールを守り抜いた。

 南は「1点与えたら相手に流れがいきそうで、必死だった。1試合で2本のPKを止めるのは人生で初めて」と振り返った。

 中田仁司監督(54)も「神ってるね」と南の奮闘に目を細めた。FWカズ(三浦知良、49)はベンチ外でスタンドから戦況を見守った。カズは「雄太(南)にはいつも、お前が0に抑えたらうちは負けない、って言ってるんですよ」とたたえた。昇格プレーオフ進出に向け、勝ち点7差あった6位京都との直接対決を制したことにカズは「勝ち点はまだ差がある。でも(差が)10になるか、4になるかは大きな違い。90分通して内容が良かった」と話した。