新潟は20日、天皇杯3回戦山口戦(22日・デンカS)に向けた練習を行った。MF小塚和季(22)にとっては、期限付き移籍で14年7月から昨季まで1年半在籍した古巣。「返り討ちにします」とテンションは高い。

 ハーフコートで行われた11対11の試合形式、小塚はボランチに入り素早いパスを繰り出す。自ら前線に飛び出して、ゴールも決めた。「山口戦は普段通りにプレーして、得点につながるパスを出したい。リズムを大切にする」。小塚は昨季、J3だった山口の司令塔として、J2昇格に貢献した。当時のチームメートとの対戦は楽しみだ。敵将の上野展裕監督(51)は「小塚と対戦したい」と公言。小塚は「挑発に乗らないようにしないと」と苦笑いしながら、「絶対に負けられない」と意気込む。

 リーグ戦前節横浜戦(17日)、新潟は1-3で敗れた。小塚の出番はなかったが、5試合ぶりにベンチ入り。年間順位14位から15位に転落した空気を肌で感じた。「強いチームの雰囲気ではない。それを変えなければ」。山口戦の勝利で、チームとともに自身にも勢いをつけ、リーグ戦第13節鹿島戦(25日・デンカS)につなげる。