湘南MF石川俊輝(25)がプロ入り後初となるセンターバックで起用される可能性が高まった。

 21日、神奈川・平塚市内で天皇杯のJ2徳島戦へ向け、約2時間の調整。実戦形式の練習では、リーグで主にボランチとして27試合出場している石川がセンターバックに入った。

 曹貴裁監督(47)も「チームのバランスを高めていくことを考えている。ポジション、バリエーションを広げていくことをやるかもしれない」と新布陣のテストを示唆した。

 石川は東洋大時代こそセンターバックの経験はあるものの、プロ入り後、公式戦でのセンターバックはない。それでも石川は「不安はないです。相手からのプレスはボランチより少ないと思うので、しっかり自信を持ってボールを持てるようにしたい」と話した。身長は174センチ。高さはないが、持ち前のボール奪取やゲームメーク能力の高さを発揮したい。

 チームは現在リーグ戦10連敗中で降格圏に沈む。天皇杯の勢いをリーグにつなげたいところで、石川は「自信をつけられるように、チーム一丸で週末にいい流れを持って来られるようにやっていきたい」と力を込めた。