第96回天皇杯全日本サッカー選手権の3回戦は今日22日、各会場で開催される。J2清水はJ3大分と対戦する。

 リーグ戦での先発復帰を見据え、清水MF石毛秀樹(22)が天皇杯でのアピールを誓った。21日には静岡市内で完全非公開で調整。今日22日のJ3大分との天皇杯3回戦で右サイドハーフとして先発が確実となった。この日、22歳の誕生日を迎え「明日は1日遅れの(バースデー)ゴールが取れれば。モチベーションは高い。いいプレーをして勝たせたい」と、自ら祝砲を上げる決意を示した。

 チームの窮地を救う覚悟がある。18日のリーグ水戸戦は劇的な勝利で今季初の3連勝を収めたものの、この試合の前半途中、MF枝村匠馬(29)が右もも裏を痛めて負傷退場。右大腿(だいたい)二頭筋肉離れで全治4週間と診断された。大分戦後中2日で迎える25日のアウェー松本戦は欠場が確実。勝ち点4差で追う2位松本との大一番を前に緊急事態を迎えたが、石毛は「僕にとってはチャンス。自分が(代役の)名乗りを上げないといけない」と、引き締まった表情を見せた。

 チームは現在、公式戦5連勝中と好調を維持。大会が違うが、リーグ戦最大のヤマ場となる松本戦に弾みをつけるためにも今日の一戦は絶対に負けられない。石毛とってはアピールする絶好の舞台。「リーグ戦に関われていないのは悔しい。大事な試合が待っているので必ず勝ちたい」と闘志を燃やした。【神谷亮磨】