湘南のU-17(17歳以下)日本代表MF斉藤未月(17)が、憧れの先輩でリオ五輪代表主将の浦和DF遠藤を超えた。2-0の後半5分、MF藤田征が落としたボールをゴール左隅に決めた。17歳8カ月12日で公式戦初ゴール。かつて湘南に所属した遠藤の公式戦初得点は湘南ユース時代の17歳9カ月25日で、その記録を更新。「うれしかった。リーグにつなげられたら」と初々しく喜んだ。

 リオ五輪最終予選前の冬、浦和へ移籍目前の遠藤に茅ケ崎駅まで車で送ってもらった。「球際が大切。球際を勝てれば主導権を握れる」と世界と戦う心得をもらった。遠藤のユース時代の映像を見て、ボールの奪い方を勉強。ステップの技術を盗んだ。「海外は17歳で試合出てる選手がいる。若いと思わない」が口癖。リーグ10連敗中と苦しむチームに、起爆剤となる若手が出てきた。