仙台は12日、泉サッカー場で約1時間半の練習を行った。この日、練習に参加した特別指定選手で仙台大3年のMF山田満夫(22)は「プロはスピード感が違う。今の自分に何が足りないか、一緒に練習して考えるようになった」と実感を込める。大学3年生だが、13年にはJ2松本でプレーしている。松本の反町監督に見初められ、高卒でプロに入ったが、経験も実力も「ゼロ。何もなかった」とわずか1年で退団。「山雅では上を見て肌で感じることができたのでよかった」と振り返るが、仙台大で鍛え直す道を選んだ。

 現時点での目標は2度目のプロ入り。「将来はここ(仙台)でも必要とされる選手になりたい」。本職はボランチながら、仙台大ではFWやセンターバックもこなして経験を積む。トップチームでは「シンゴさん(MF富田晋伍)の守備は特別。見習って自分のものにしていきたい」と熱心に観察している。攻守両面での進化を求め奮闘する努力家は「またプロに戻って今度は勝負できるように。いつか松本と対戦するのが楽しみです」と笑顔で話した。【成田光季】