今日22日にJ1が再開する。厳しいJ1残留争いを続ける磐田は同日、名古屋とのアウェー戦に臨む。残留争いの好敵手との激突へ、クラブスタッフも応援に「参戦」する。木村稔社長(62)の発案で、浜松市内で開催されるPV担当者や事務所で対応にあたる数人以外の全員が豊田スタジアムに向かう。スタッフも応援Tシャツを着用。磐田ホームタウン推進協議会と磐田市の共催によるバスツアーで駆けつけるサポーター約1000人と一緒にチームを後押しする予定だ。

 21日、磐田市内で最終調整を指導した名波浩監督(43)は「一戦必勝。生きるか死ぬかの戦いになる」と危機感を口にした。選手とのミーティングでは名古屋サポーターがゴール裏に掲げた横断幕「DEAD OR ALIVE(生きるか死ぬか)」の映像を示し「これはまさにオレ達のことだ」とゲキを飛ばした。

 磐田は豊田スタジアムで過去8戦3勝5分けと負けなし。今節でJ1通算300試合出場の達成が濃厚なMF太田吉彰(33)は「自分の節目でもあるけど、今季一番大事な試合。チームが勝てるようにしたい」と強調した。チームもJ1アウェー通算150勝まで1勝、J1アウェー通算550点まで1点と達成間近の記録も迫る。生きるか死ぬかの戦いで勝利と記録も狙う磐田が、一丸になる準備を整えた。【保坂恭子】