頼れるストライカーが戻って来た。なでしこリーグ仙台レディース(L)のFW有町紗央里(28)が、右足甲のけがから復帰して上昇気配。「だいぶ戻ってきた感じがする」。4日は仙台市内で調整した。今日5日、スフィーダ世田谷(なでしこ2部)との皇后杯3回戦(藤枝)は、2試合連続ゴールの期待がかかる。

 福井県の一員として参加した、8月中旬の国体北信越予選で右足甲を痛めて戦線離脱。「自分ができないもどかしさはあった」と明かす。10月23日、長野とのリーグ戦に途中出場して約2カ月ぶりにピッチに立った。復帰2戦目、同30日の神村学園高(鹿児島)との皇后杯初戦2回戦で2得点して復調をアピール。3日の紅白戦では主力組に入り、先発出場が濃厚だ。

 今季4得点だが、ゴール前で果敢にボールに飛び込むなど、泥臭いプレーも持ち味。前線で守備にも励む。「チームが点を取れることを一番意識したい」と言った。今季初タイトルを掲げた仙台Lはリーグ戦4位、カップ戦のリーグ杯は4強止まりで、皇后杯が最後のチャンス。有町も岡山湯郷在籍時から日本一とは無縁で、悲願へ負けられない戦いが続く。