清水がFW鄭大世(32)のJ2記録に並ぶ7戦連発弾で、J1自動昇格圏内の2位に浮上した。ホーム岡山戦の前半34分にヘディングで追加点を奪い、2-1。チームを8連勝に導き、得失点差で松本と順位が入れ替わった。首位札幌を含めた3チームによる自動昇格争いはついに最終節までもつれ込んだ。
乗っている男が豪快にぶち込んだ。1-0の前半34分、FW鄭は左クロスを打点の高いヘディングで合わせてネットを揺らした。「いいクロスが上がれば、決める自信はあった」。岡山の元日本代表DF岩政を振り切ってのゴールにドヤ顔を浮かべた。これでJ2記録に並ぶ7戦連発とした。
今季は、開幕前の目標だった「2桁得点」をはるかに上回る26ゴールの活躍で、得点王のタイトルもほぼ手中に収めた。それでも、個人記録は気にしない。鄭は「点が取れているのは味方のおかげ」と言い続ける。06年から4年半在籍した川崎Fでは「人間ブルドーザー」と呼ばれ、エゴを前面に出すプレースタイルだった。だが、ドイツ、韓国で経験を積んだ32歳は味方を生かす技術を磨き、今季はチーム最多の9アシストを記録。万能型FWとしてチームをけん引してきた。
前節まで2位だった松本との勝ち点差は最大9あったが、7月下旬から3カ月半かけて追いつき、リーグ最多を誇る得失点差でぶち抜いた。最終節の20日徳島戦(アウェー)で勝てば自動昇格の可能性が高い。鄭は「一丸となって目標を成し遂げたい」と最後まで走り続ける覚悟だ。【神谷亮磨】
▼J2連続試合得点記録 清水FW鄭大世が、第35節の町田戦から7試合連続ゴール。01年のFW黒部光昭(京都)04年のFWジュニーニョ(川崎F)がマークした7試合連続のJ2記録に並んだ。J1記録は8試合連続で97~98年のFWサリナス(横浜M)。J3記録は9試合連続で15年のFW岸田和人(山口)。



