鹿島NO・1の働き者DF山本脩斗(31)が「勤労感謝の日」に行われるチャンピオンシップ(CS)準決勝(23日、等々力)でも、休みなく汗をかき川崎Fを撃破する。21日、茨城・鹿嶋市内で調整し、「自分の持ち味は運動量で貢献すること。質も高める」と所信表明した。

 今季は左サイドバックとして31試合、2782分に出場。Jリーグが発表する1試合の走行距離は、18試合でチーム最多を記録。平均11・252キロはJ屈指。総距離348・806キロは、直線距離では鹿嶋市隣接の霞ケ浦から琵琶湖まで相当する。試合のバス移動に置き換えると、等々力往復に加え、決勝の埼玉への道中とほぼ同じ距離。山本は「そんな距離を走ったと思うとすごいですね。でも驚きはない」と胸を張った。

 この日の紅白戦でも上下動を繰り返して攻守に存在感を示した。小学校6年間で校内マラソン大会負けなしの持久力を持つベテランは「第1ステージ王者として、90分間相手より運動量で上回ればタイトルはとれる」と、まだまだ走り勝つ。【鎌田直秀】