Jリーグのチャンピオンシップ(CS)決勝第2戦浦和戦(3日、埼玉)で逆転優勝を狙う鹿島は1日、15年7月の石井正忠監督(49)就任後初の完全非公開練習を本拠カシマスタジアムで行い、気持ちをさらに高めた。

 約2時間の練習では、セットプレーでのサインの確認なども入念に行ったという。石井監督は「特別な試合だと思ったので。集中力や気持ちを高めることなど、理由はすべてですね」と話し、「効果があったかは結果次第。結果を求めたい」と、逆転優勝に必要な2点以上奪っての勝利に力を込めた。

 ホームで0-1と敗れた第1戦では惜しい場面でシュートを決めきれなかったFW土居聖真(24)は「非公開練習には、石井監督からのメッセージを感じた。自分たちの戦う姿勢は変わらないが、気持ちを持っていくための1つの手段だったと思う。とにかく2点以上とって勝つこと。それしかない」。DFリーダーの昌子源(23)も「一段と空気が張り詰めたトレーニングができたと思う。それを結果につなげたい。道具を運んでくれるかた、汚れたジャージーなどを洗濯してくれるかた、ピッチの芝を管理してくれるかた、鹿島を支えてくれるすべての人のために、優勝して恩返ししたい」と闘志を燃やした。【鎌田直秀】