トップが「J1残留」を厳命だ。札幌の野々村芳和社長(44)が11日、札幌市内で行われたイベントに、タレントでクリエイティブオフィスキュー会長の鈴井貴之氏(54)とともに出席。「今まで1度も、来季の目標を言ったことがない」としながらも「死んでも残留しろ! コノヤロー! っていう感じです」と、自らの禁を破って、約150人の観客の前で宣言した。

 過去3度、昇格した翌年には降格。社長に就任し、4年目で初のJ1昇格とあって、気持ちも入る。だからこそ「コンサドーレが5年先にでっかくなるためには、何としても残留しないといけないシーズンになる」と、あえて口にした。

 札幌と、オフィスキューの基盤となった演劇ユニット「チームナックス」は、今年ともに20周年を迎えた、いわば“同期”だ。「コアじゃない人にも、どれだけ情報を伝えられるかが大事。その施策が足りていない」と、サポーター拡大へ悩める野々村社長に、今や全国区の俳優を率いる鈴井氏は「一緒にやるのは大好き」と、強力タッグに前向きな姿勢を見せた。2017年。地域に根ざしたビッグクラブを目指し、大事な1年が始まる。【中島宙恵】