なでしこリーグのマイナビ仙台レディースに、大物外国人が加わった。30日、シドニーFCのオーストラリア代表FWケイトリン・フォード(22)を完全移籍で獲得したと発表。フォードは15年女子W杯カナダ大会や、16年リオデジャネイロ五輪など世界大会に豊富な出場経験があり、16年のAFC(アジアサッカー連盟)女子年間最優秀選手に輝いた。

 「加入することが決まり、大きな喜びと幸せを感じています。マイナビ仙台レディースに初のタイトルをもたらしましょう。自分のすべてをささげて戦います」などと、頼もしいコメントを口にした。オーストラリア生まれのフォードは165センチ、59キロの体格でスピードに乗ったドリブルが持ち味。縦への速い攻撃を武器にするチーム戦術にピッタリの選手だ。

 昨年の仙台Lはリーグ戦18試合で29得点。2年前のレギュラーシリーズ18試合40得点から11減り、決定力不足が浮き彫りになった。前日29日には、得点源で大黒柱のMF川村優理(27)の新潟移籍が発表されたばかり。フォードには得点力アップの期待がかかる。

 15年女子W杯や昨年2月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選で、オーストラリア代表として日本と対戦。日本のピッチにも立っている。マイナビ仙台は今日31日に始動するが、オーストラリアがシーズン中のため、フォードの来日日時を調整している。

 ◆ケイトリン・フォード 1994年11月11日生まれ、オーストラリア出身。10年にシドニーFC入団、その後は米国、オーストラリアのクラブでプレーし昨年もシドニーFCでプレー。11年からオーストラリア代表を務め、日本が優勝した11年W杯ではベストヤングプレーヤーに選出、15年W杯では準々決勝で日本と対戦し惜敗した。昨季のAFC女子年間最優秀選手。