日本サッカー協会(JFA)は15日、都内でW杯北中米大会に臨む日本代表メンバー26人を発表した。チームを率いる森保一監督(57)は、直前で負傷したMF三笘薫(28=ブライトン)ら複数の常連組を外さざるを得ない中、「凡事徹底」で世界一に挑む。不変と進化-。一見相反する2つのテーマを軸に、総合力を示して2期8年の集大成を世界にぶつける。

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39歳の鉄人・長友がアジア史上最多となる5度目のW杯参加を決めた一方、森保ジャパンを長く支えたMF守田英正(31=スポルティング)が選外となった。

前回W杯やアジア最終予選では主軸のボランチ。遠藤とのコンビはアジアで圧倒的な存在感を見せつけた。加えて今季は欧州チャンピオンズリーグで8強進出。強度の高い守備と優れた戦術眼は誰もが認めるところ。ここ1年以上選外が続いていたとはいえ、世間からも驚きの声が上がった。

ボランチで選出されたのは負傷からの復帰途上の遠藤に加え、鎌田、田中、佐野の総勢4選手。これまでの招集では5枠が定番だった中、藤田も落選したことで4枠は手薄感が否めない。森保監督はなぜ守田らが外れたのか問われると「鎌田、佐野、田中は所属チームでしっかりプレーできており計算が立つ」と回答。その上でもし計算が立たない場合は、所属クラブでボランチも務めるDF板倉、瀬古でカバーもできる。

何より数ありきでなくチーム力の最大化が主眼。「ポジションを当てはめるだけでなくチーム力をどう生かしていけるか」と述べた。ただ守田が外れた理由には何も触れなかった。

森保監督は主観に終わらせず客観性も大事にしている。そこで持ち出されるのがプレー数値となってくる。前回大会でFW大迫、MF原口が選外となったが、この時もさまざまなプレーをデータ化し、その数字を選考の物差しとした。プレーエリアが狭まったことが選外の理由だったと聞く。

今回の森保ジャパンは従来の分析班に加え東大、筑波大の学生も加わり、データ戦略はさらに進んでいる。そういったバックアップ態勢は、メンバーを選出する上でも指標となっている。スポルティングで強度の高い守備力を発揮する守田だが、一方で縦への推進力は下がっているとも言われる。それぞれの好みはあれど、最後は「客観性」によって明暗は分かれた。【日本代表取材班】

【日本代表】W杯メンバー26人決定!負傷の三笘薫は選外、長友佑都がアジア初の5大会連続出場