スペイン1部セビリアからJ1のC大阪に復帰した日本代表MF清武弘嗣(27)の入団会見が5日、宮崎市のシーガイアコンベンションセンターで行われた。

 欧州に挑戦した12年夏以来となる桜色のジャージー姿で登壇し「4年半ぶりに帰ってきました。今回の移籍に際し、関係者やスポンサーには本当に感謝しています。その感謝をピッチの上で表現しないといけない。しっかり結果を残せるように、初のタイトルを取れるように貢献したいと思います」と意気込みを語った。

 古巣のC大阪に完全移籍で復帰し、キャンプ地の宮崎で会見していることについては「何か不思議な感じはしますが、幸せですし、光栄に思ってます」。移籍の最大の要因を聞かれると「去年の10月、11月くらいからセビリアの試合に絡めなくなりました。いろいろ考える中で、いま一番、動ける中で日本に戻るのもいいのでは、と。1月に真剣に移籍を考えて、欧州からのオファーもありましたけど、帰ってくるならC大阪と決めていたので。サッカー選手として一番いい時期に戻ってくるのもいいと思った。1月31日に決めてもらって、うれしく思います」と率直な思いを語った。

 ドイツ1部のニュルンベルク、ハノーバー、スペインのセビリアで得たもの、成長した部分を聞かれると「技術的に伸びたとは思わないですけど、姿勢、気持ちの部分で強くなったと思う。4年半、自分の気持ちと体、全部に向き合える時間がつくれた。海外では自分の時間が多いので」と説明し、自信を見せていた。

 3月からW杯ロシア大会アジア最終予選が再開する。C大阪から目指す夢舞台へ「代表にとても大事な年になりますし(3月23日の)アウェーのUAE戦で勝てば波に乗れる、大事な一戦になると思います。Jリーグで結果を残せばハリルさん(ハリルホジッチ監督)も見てくれると思う」とJリーグからのロシアへの道を思い描いていた。

 将来的な海外への再挑戦の可能性について質問も飛んだが「今はセレッソで初タイトルを取ることしか考えていない」と宣言した。