福島県社会人リーグ1部のいわきFCが19日、今季の新体制発表、新クラブハウスの概要説明を行った。新メンバー12選手が加入し、結成2年目のシーズンをスタートする。

 現在建設中のクラブハウスが、実に豪華な施設になることも明らかになった。名称は「いわきFCパーク」で、6月上旬オープン予定。選手たちのロッカールームやトレーニングルームのみならず、いわきFCオフィシャルカフェなどのフードホール、アンダーアーマーショップなどの商業施設や英会話教室も入居し、サッカーチームのクラブハウスとしては全国初となる、商業施設複合型クラブハウスとなる。店舗の誘致は現在調整中で、今後さらに増える見込みだ。いわきFCパークについて、大倉智社長兼総監督(47)は「初めは他クラブと同じように選手だけのハウスにする予定だったが、多くの人に来て頂き、楽しんでもらおうと発想が変わった」と説明。大倉社長はクラブ結成時から「いわき市を東北1の都市にする」というビジョンを掲げており「そのためにはまず、いわきの方々に応援してもらえるクラブになること。地域の方々にたくさん来ていただいて、まずはいわきに根付いたクラブにしたい」と抱負を語った。

 結成1年目の昨年は日本フットボールリーグ(JFL)昇格がかかった全国社会人選手権大会で準々決勝敗退。今季は福島県社会人1部で戦う。田村雄三監督(34)は「見ている人がワクワクする攻撃的なサッカーをしたい。その積み重ねが結果につながる」と今後を見据えた。世界に通用するビッグクラブを目指し、いわきFCはより地域に密着して、歩み出す。