川崎フロンターレは日本勢で唯一、開幕戦白星を逃した。風間前監督が築いた攻撃スタイルを新体制でも発揮し、前半10分には新主将のFW小林が、MF中村のクロスを胸で押し込んで先制。小林の3年連続“開幕弾”で勢いに乗ったが、前半23分にオウンゴールで失点。以降、新加入のMF家長、阿部が再三チャンスをつくったが決めきれなかった。

 「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれた小林は「勝ち点3を取りたかった」と悔しさをにじませた。エースFW大久保がFC東京に移籍し好機が減る心配を抱えていただけに、家長とのコンビで崩した局面を挙げ「本番でどれだけできるか未知数だったけど、内容は良かった。そこはポジティブにとらえたい」と手応えを口にした。初采配となった鬼木監督も「負けなかったことが大事」と最低限の結果に前を向いた。