鹿島アントラーズは昨季のJ1、天皇杯全日本選手権の2冠覇者として開幕を迎える。追われる立場といえるが、石井監督は茨城県鹿嶋市での練習前の円陣で「王者として臨むのではなく、新しいチームで結果を残さなければいけないシーズンだ」と挑戦者の気構えを強調。セットプレーの確認では隙を排するように厳しい声が飛んだ。

 昨季は年間勝ち点3位ながらチャンピオンシップを制した。見事な逆転優勝とはいえ、勝ち点トップの浦和に15差をつけられた悔しさもある。DF植田は「今年は年間勝ち点で争う。僕らが同じくらいの差をつけて優勝したい」と意気込んだ。

 既に公式戦2連勝と前評判通りの実力を示す。過密日程の疲労は気にかかるが、昌子は「欧州ならこれくらいは普通。戦えなければレアル・マドリード(Rマドリード)には追い付けない。どの大会でも上位にいるのが鹿島」と強気だった。