3年ぶりにJ1復帰したセレッソ大阪のFW柿谷曜一朗(27)が、決意の黒髪で開幕弾を狙う。今日25日ジュビロ磐田戦(ヤンマー)に向け、24日は舞洲練習場で最終調整。セビリアから4年半ぶりに復帰したMF清武が、右太もも裏の違和感でベンチ外が決定。トレードマークの茶髪を真っ黒に染めたエースは「もともとキヨがいない状態で合宿も始まった。誰が出ても同じように強いプレーができる」と万全を強調した。

 今季からOBで厳格な尹晶煥監督が就任した。朝6時台からの早朝練習を含む3部練習で鍛えられ、ピッチ外の態度も改善された。金髪のMF山口、DF田中らが次々と黒髪に変身。ついに柿谷も「優等生」になった。C大阪在籍時の01年3月10日札幌戦(1-2)で開幕弾を決めている尹監督は「私が染めて来いと言ったわけではない」と苦笑しながらも「これまでのC大阪が派手なチームなら、これからは献身的で犠牲心を持った姿を見せる」と満足そうだ。

 昨季の柿谷は右足首手術で長期離脱も経験した。宮崎合宿中には「去年はサッカーができなかったから。点に飢えている」と漏らした。狙うは13年3月2日新潟戦以来4年ぶりの開幕弾。その先に、初の得点王とチームの優勝が見えてくる。【益子浩一】