ヴィッセル神戸が、J1では12年以来となる開幕2連勝を飾った。勝負を決めるゴールを演出したのは、FW渡辺千真(30)だ。同点に追いつかれた1分後の後半31分。FW田中順のCKの折り返しを、振り向きざまにボレーシュートを放った。そのまま決まったように見えたが、ゴール前にいたMF高橋秀が左足でコースを変えてネットに吸い込まれた。

 渡辺は「後ろ向きだったので、あれを決めるのは難しい。前に(ボールを)出せば、誰かがいるだろうと思って蹴った。そうしたら秀人がいてくれた。結果的には良かったです」と振り返った。

 得点を決めた高橋秀は後半29分から途中出場すると、1分後に同点に追いつかれ、そのまた1点後に勝ち越し弾。わずか3分間で地獄と天国を味わい「実感がないです。(ピッチに)入ってすぐに失点して、責任を感じていた」と本音を漏らした。