大宮アルディージャは15日、さいたま市内で18日のアウェー甲府戦に向け調整を行った。

 開幕から3連敗で、唯一の勝ち点0で最下位だが、甲府戦ではFW大前元紀(27)とムルジャ(33)が今季初の2トップを組むことが濃厚になった。

 大前は体調不良で4日の東京戦、11日の磐田戦を欠場。ムルジャも2月のキャンプで体調不良で出遅れ、今季はまだ先発出場していない。だが、2人のコンディションも上がり、この日はコンビを組み攻撃練習に励んだ。大前は「ムルジャとやりやすかった。お互いに、いい位置関係でやれている」と手応えを口にした。

 甲府は5バックで堅い守りが持ち味だ。大宮は3試合でわずか1得点と、攻撃のエンジンがまだかかっていない。渋谷洋樹監督(50)は「2人ともコンディションは上がってきている。流れを変えてほしい」と期待を寄せる。大前は「自分がもし入ったら、(相手守備陣の)間と間で受けて崩せたらいいなと。セットプレーも大事になってくると思う。2、3試合目は出られなかったので、自分が出て違いを見せられれば。何より、勝つことが大事」と話した。