アウェーに乗り込んだ浦和レッズは3失点を喫し、2連勝同士の一戦を落として勝ち点6でF組2位となった。

 移籍金約86億円で今季から加入したブラジル代表MFオスカル(25)ら“爆買い”タレント軍団に押された。前半10分、フッキのFKを起点に先制点を許す。ペナルティーエリア内でMF阿部が蹴り返したボールが相手に入り、頭でゴール左へ押し込まれた。終了間際にはGK西川周作(30)が飛び出してクリアしたボールを中盤で拾われ、約40メートルのロングシュートを西川が戻りきれずに決められた。

 2点を追う後半は好調のFWラファエル・シルバ(24)、右太もも付け根の痛みから復帰したMF柏木陽介(29)を投入。点を奪いにいこうとした直後の7分、昨季移籍金約74億円で加入した元ブラジル代表FWフッキ(30)に守備を突き破られた。馬力あふれるドリブル突破にMF駒井善成(24)がなぎ倒されるなど3人が振り切られ、最後はGK西川が股を抜かれた。

 28分にラファエル・シルバがPKで、40分にDF遠藤航(24)がゴール前の混戦から左足で押し込んで得点を奪うも、反撃はそこまで。意地の2得点も、勝ち点1は遠かった。終了間際にはFW興梠慎三(30)が後ろから相手を倒してレッドカードを受けるなど、後味の悪さも残った。