日本サッカー協会の審判委員会は17日、Jリーグの試合後にクラブと審判員が判定を検証する意見交換について東京都内で報道陣向けの説明会を開き、J1第3節(11日)でガンバ大阪が3-0で勝ったFC東京戦でPKと判定された今野のプレーは反則ではなかったと認めた。判定は覆らない。

 上川徹副委員長(53)はPKの場面のプレー映像を示しながら「(今野は体でなく)ボールにいっていたという判断が正しい」と見解を示した。今季から行われている意見交換の場で、この場面も検証の対象になっていた。

 説明会では検証の対象となったプレー映像を例として10シーンを流し、上川副委員長が1つ1つ当時の判断や改善点などを解説した。今季から試合での判定についてクラブから申し出があれば試合後に意見交換を行う時間を設けており、15日までに23のプレーが対象になった。事実を明白にすることで選手のプレーや判定の向上につなげるねらい。小川佳実委員長は「みんなで共有して(検証を)続けていかないといけない」と話した。