前日本代表監督のハビエル・アギーレ氏(58)が、現在指揮するUAE1部アルワフダの本拠アブダビで取材に応じた。

 アギーレ氏が八百長疑惑についても口を開いた。スペイン・サラゴサ時代に不正した疑いで告発され、日本代表監督の職を追われたが「あれから2年が過ぎたけど何もない。1度だけ出廷し、裁判長の前で15分ほど身を正して立っただけだ」と説明。現時点で有罪確定者は1人もおらず「『何もない』と言った通りだよ。スペインでは話題にもならなくなった。もう少し我慢してくれていれば」と多少の恨み節は出しつつ「また日本で自分の日が昇ることを望んでいるよ。代表でもクラブでも歓迎だ」と笑顔で復帰希望を語った。

 ◆アギーレ氏の監督解任経緯 14年9月にスペインの報道で八百長疑惑が発覚し、同12月中旬にスペイン検察当局がバレンシア裁判所に告発。日本協会は翌15年1月のアジア杯に向けて続投を決めたが、準々決勝で敗れ2連覇を逃した。同協会は2月2日夜に「1月30日に告発状が受理された」ことを確認。3日午前に緊急幹部会で契約解除を決め、同日午後にアギーレ氏に通告。解任を発表した。