熊本地震から今日14日で1年を迎える。J2ロアッソ熊本の池谷社長は震災から1年を受け、クラブスローガン「光となれ! 絆180万馬力」への思いを強くした。現在20位だが「熊本の光る存在となり、あきらめずここから浮上していきたい」。16位だった昨季を例に「ズルズル行くと思ったが、熊本の元気のためという気持ちが彼らを支えた。それで踏みとどまれた」。震災を知る10選手がチームを離れた。だが結束力はどのチームにも負けない。

 ◆地震からの熊本の歩み 地震の影響で全体練習は約2週間休止し、リーグ戦は5試合が中止になった。5月12日アウェー千葉戦で約1カ月ぶりにリーグ戦に復帰した。ホーム4試合は柏、ノエスタ、ベアスタの代替地で実施。ホーム2試合、アウェー3試合が代替日に移されたが、過密日程もあり16位に終わった。支援物資の集積場になった本拠地うまスタ(現えがおS)は7月3日C大阪戦から使用を再開した。

 ◆ロアッソ熊本 05年にロッソ熊本としてクラブ創立。06年JFL昇格、08年に現クラブ名に改称しJリーグ入会、J2参加。チーム名の由来は情熱を示す赤のイタリア語「ロッソ」と、同語で「アッソ」(唯一のという意味)を含んだ造語。本拠地えがお健康スタジアム(収容3万2000人)。