北海道コンサドーレ札幌MFキム・ミンテ(23)が19日、“デビュー記念日弾”を目標に掲げた。次節浦和レッズ戦の4月22日は、韓国から仙台入りした15年、公式戦デビュー(ナビスコ杯清水戦)を果たした日。「特別な日という意識というより、いつも通り自分のベストを出して、チームの勝利に貢献したい」と意気込んだ。

 さらに浦和戦にはサッカー人生で忘れられない思い出がある。公式戦デビューから約1カ月後の5月10日、今度はリーグ戦デビューを果たした。相手は浦和。先発出場で開始8分にいきなりJ1号を決めた。「すごく強い気持ちで試合に入ったのを覚えている。今度も同じように闘志を出していく」。日本での大事な1歩を踏み出したメモリアルデーに、J1号の相手から勝利をつかむ。

 菊地が試合直前に負傷した3月11日C大阪戦からDFラインに入っているが、得点機には高さを生かし前線に顔を出すのが役目だ。今季初勝利を挙げた3月18日広島戦は、1-1の前半44分、DF福森のFKに抜け出し、右からの折り返しが相手オウンゴールを誘った。今季1勝弾をお膳立てした20番は「コミュニケーションを取って、少ないチャンスでも点をとれるように」と気を引き締めた。

 守備での課題も忘れない。「ここまで失点ゼロがなく、攻撃の選手にも、GKのソンユンにも申し訳ない」。まずは、堅守で結果を出し、移籍1号と敵地1勝への流れをつくる。【永野高輔】

 ◆キム・ミンテのデビュー戦 公式戦デビューは仙台時代の15年4月22日のナビスコ杯(現ルヴァン杯)清水戦(アイスタ)で、先発フル出場も1-2敗戦。Jリーグデビューは15年5月10日浦和戦(ユアスタ)で、先発出場し開始8分、MF野沢の左クロスを右足ダイレクトで決め先制点を決めた(試合は4-4の引き分け)。キムは次の5月16日新潟戦(デンカS)で2戦連続ゴールも決めた。