浦和レッズは3-2で北海道コンサドーレ札幌を下して4連勝で首位を守った。

 浦和MF関根が札幌に強烈な一発を見舞った。1-1の前半40分。MF興梠のヘディングシュートがGKにはじかれ、こぼれてきた。「あまり考えずに」と迷いなく右足を振り抜き、ゴール右上に強いライナーを突き刺した。今季のリーグ初得点。だが、派手なガッツポーズはなし。視線を落とし、右手を握り締めた。

 ユースから昇格して4年目。2年目から主力に定着した22歳は今季、ゴール量産の誓いを立てている。3月10日の甲府戦では3アシストで4-1の快勝に貢献するなど結果は残しているが、満足はしていない。22歳の誕生日を迎えた19日、「若手と言えるのも今年まで」と言い、「もっとゴールの場面に絡みたい」と得点への意欲を新たにしていた。その宣言通り、3日遅れのバースデー弾で4連勝での首位堅守に貢献した。

 リーグ戦の得点は1年目から2点、6点、2点。今季の目標には最低5ゴールと、2ケタ以上のアシストを掲げている。「それくらいはやらないと。目に見える結果を積み重ねたい」と話す表情には責任感もにじんだ。選手層の分厚い浦和で、精悍(せいかん)な顔つきの若武者の存在感は日に日に増している。【岡崎悠利】