ほぼ勝利を手中にしていた後半ロスタイムに悪夢が待っていた。ペナルティーエリアすぐ外で与えた不用意なFKから、ガンバ大阪は同点弾を浴びた。勝利が必要だったアデレード戦に引き分け自力突破が消滅。ACL本大会では昨季からホーム6戦未勝利となるまさかの幕切れに、大ブーイングに包まれた。1次リーグ(L)突破が極めて厳しくなり「勝てなかった責任は私にある」と長谷川監督は声を落とした。

 流れは完璧につかんでいた。2トップの一角を務めたU-20(20歳以下)日本代表のMF堂安(どうあん)が公式戦2試合連続ゴール。1点リードの前半13分、右サイド約20メートルの距離から左足でゴール右に突き刺した。18歳10カ月9日でのACL初ゴールは、本大会では日本人3番目の年少得点。「強いシュートを打とうと思った。ニア(サイド)に強く打てるのが自分の特長。イメージ通りのゴール」という堂安を、長谷川監督も「躍動感があるプレーをしてくれた」と褒めた。