E組の鹿島アントラーズは、エースFW金崎の2得点などで4-0で蔚山(韓国)に快勝し、6大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。今大会アウェー初勝利を挙げ、首位ムアントン(タイ)が最下位ブリスベン(オーストラリア)を3-0で退けたため、2位以内が確定した。

 22日のリーグ磐田戦で3失点完封負けを喫してから中3日。前半の重苦しい雰囲気を、金崎が「90分通して戦う姿勢は出せて良かった」と、後半7分の先制点で流れを変えた。MF土居のシュートを相手GKがはじくと、右足で押し込んだ。2-0の同22分には、磐田戦で裂傷した左太もも痛を感じさせない勢いで、GKへのバックパスに猛然と襲いかかった。キックミスを誘いボール奪取。右足で豪快にネットを揺らした。

 今季序盤は足首痛にも苦しんできただけに「相手のミスもあってのゴールでしたけれど、自分にとっても大きい」。プレーヤー・オブ・ザ・マッチのトロフィーをうれしそうに抱きしめた。

 来月10日の最終節はムアントンとホームで対戦。勝てば1位突破が決定する。「アウェーで勝てない中で結果も出ましたし、こういう試合がもっとできるように頑張りたい」。ACL初制覇に向け、エースの存在感が頼もしくなってきた。