J3FC東京U-23(23歳以下)のFW久保建英(15)が、アウェー長野パルセイロ戦にフル出場した。無得点だったが、ミドルシュートを狙うなど積極的なプレーを続けた。明日2日のU-20W杯韓国大会(20日開幕)の代表メンバー発表前最後の公式戦で存在感を示した。

 久保は利き足とは逆の右足を選んだ。後半27分、敵陣やや左寄りの位置で受けたボールを中央へ運び、右足を振り抜いた。GKの正面に飛んではじかれたが、しっかりとミートしたシュートは威力十分だった。「『右足はない』と思われたら終わり。右足もあるんだというところを見せたかった。逆足でも早く1つ点を取りたい」。長野の元日本代表MF明神らベテランを相手に堂々とプレーした。

 昨年11月のJデビュー戦で「うまくやれなかった」と話してから約6カ月。当時と同じ相手との対戦を終えた久保は真っすぐ前を見つめ「全然やれると思う」と力強く言った。3日にルヴァン杯でJ1デビューする可能性もある中、フル出場した。短期間で自らの成長を感じた15歳は、飛び級でのU-20W杯の日本代表入りを待つ。