H組のガンバ大阪が2年連続1次リーグ(L)で敗退した。4得点&3点差以上が必要なアウェー済州(韓国)戦で果敢に攻め続けたが、0-2の完封負け。1勝1分け4敗の勝ち点4で2年連続の最下位に終わり、Jリーグ勢で唯一決勝トーナメントに進めなかった。

 最後までゴールが遠かった。G大阪は4点以上を狙い、果敢に済州ゴールへ襲いかかった。奇跡を信じて浴びせたシュートは19本。前半15分、公式戦3試合ぶりに先発復帰したMF遠藤の左CKからDF三浦が頭でシュート。GKがはじきMF倉田がゴールネットを揺らしたがオフサイドだった。後半15分には倉田の左クロスに18歳MF堂安が頭で合わせるも、わずかにゴール左へ外れた。

 2年連続の最下位でJリーグ勢唯一の敗退。目標だった9年ぶりのACL制覇も消えた。「非常に悔しいし、相手に前半1本のチャンスを決められてリズムを崩した」と遠藤は振り返った。アジアで強かったG大阪の姿はなく、37歳の主将は「まだまだ自分たちの甘いところもあるので、見直していきたい」と現実と向き合った。

 昨年からの新本拠とする吹田SではACL本戦でまだ1勝もできないでいる。ホームで勝てなかったことを長谷川監督は「誤算」と嘆き「決めきる力が、ACL6戦を通して少し足りなかった」と反省点を挙げた。立ちはだかるアジアの壁…。この悔しさはJ1で晴らすしかない。