因縁の相手に真っ向勝負だ。ベガルタ仙台DF小島雅也(19)は、今日10日のルヴァン杯柏レイソル戦に左ウイングバックで先発が濃厚。昨年8月の柏戦(○4-2)でリーグ戦初先発するも、足がつりかけたことを申告。渡辺晋監督(43)は「自分で白旗を揚げて、僕の決意を下ろさせた」と交代させた。昨季はそれ以降、出場は1試合、出場時間は2分間しかなかった。

 小島は「やられっぱなしだった」と悔しがる。左サイドで対峙(たいじ)した伊東の対応から足がつりかけ、得点も許した。あれから約9カ月。やりかえす機会を得た小島は「伊東選手とやれるのでうれしい」とにやり。久しぶりの先発だった前節大宮戦は「こんなところでつってたまるか」と後半も踏ん張り、80分間出場。成長を示した。

 仙台は現在、勝ち点9でA組首位。今日勝利し、勝ち点6の4位磐田が敗れると、3位以上が確定し、最低でもプレーオフに進出できる。小島は「勝利に少しでも貢献できれば。明日(10日)はそれ(大宮戦)以上の気力がないとダメだ」と、過ちを繰り返さないことを誓った。