J1第12節が今日20日に行われ、ジュビロ磐田はホームに前節終了時3位柏レイソルを迎える。まれに見る混戦の今季、上位に食らい付くには、負けられない一戦。磐田MF中村俊輔(38)は3-5-2のシステムに意欲を見せた。

 中村俊は、冗舌だった。19日、磐田市内の大久保グラウンドでの練習後、一気に話した。「頭からこれ(3-5-2)で、俺がトップ下なのは、レジーナ、いやジーコジャパン以来かな。楽しみだよ。顔を上げた時、前に(FWが)2枚いるんだから」。

 中村俊の言葉通り、名波浩監督(44)は今日の柏戦で、川又賢碁(27)アダイウトン(26)のツートップを採用する方向だ。前節までは川又の1トップで、2列目の右に中村俊、左に松浦拓弥(28)を配置したが、より攻撃的にシステムを変更。その意図を指揮官は「攻めに対するアプローチ。相手が嫌がること、何節か先のことも考えている。俊輔も違うタイプの2人なので、やりやすいと思う」と説明した。

 中村俊も名波監督の狙いを感じ、「アダが左に開き過ぎて、川又は真ん中にいたがるし、3人が離れると何も起きない。そういうところを気をつけたい」と言った。相手は5連勝中の柏。印象を問われると、「明神(96~05年に柏に所属の明神智和)」とけむに巻いたが、2人を生かすイメージはできているようだ。【柳田通斉】