途中出場した京都サンガFCの元日本代表FW大黒将志(37)が劇的同点ゴールで、DF闘莉王ら4人が出場停止だった厳しい戦いを締めた。

 1-2で迎えた後半ロスタイムは4分。その3分が経過したタイミングで、FWオリスのFKの跳ね返りを頭で押し込んだ。勝ち点1を拾うゴールにスタンドは盛り上がり、37歳のベテランは「負けるのと引き分けるのは違う。次につなげていけるようにしたい」とクールに喜んだ。

 前半39分にFWイ・ヨンジェのゴールで先制したが、後半はサイドを崩され逆転を許す展開となっていた。布部監督は開口一番「夏休み最後のホームゲームで、ファンやサポーターに勝利をお見せしたかった」。それでも3連敗を何とか回避し「このまま終わりそうだと見ている人も思ったかもしれない。大黒の執念のゴールを次につなげたい」と粘りを評価した。