2大会ぶりの優勝が消えた。ガンバ大阪はベスト16で敗退し、来季のACL出場権獲得が厳しくなった。ホームの柏レイソル戦はミスが重なり2-3。前半45分、相手陣からの大きなクリアボールをGK東口は対処できず、FWクリスティアーノに無人のゴールへ流し込まれた。後半の立ち上がりにも、あっさり2失点した。

 「後ろ(DF)の選手の意識が勝敗を分けてしまった」。長谷川監督が悔やんだ。東口も「(1失点目は)頭で(クリアを)やっても強く飛ばされへんかと思った。結果的に判断ミスになった」と猛省した。試合中にもかかわらず、ホームに響いたブーイング。後半36分にMF井手口が公式戦2試合連発となる豪快なヘディングシュートを決めて1点差に迫ったが、3点のビハインドは重すぎた。「前半で1点取っておけば」と井手口は唇をかんだ。

 8強に進めなかったのは4大会ぶりで、天皇杯優勝でのACL切符を逃した。J1も出場圏の3位まで残り8試合で勝ち点10差と厳しい。現実的に狙えるタイトルは4強に進んでいるルヴァン杯のみ。今季限りで退任する長谷川監督へ優勝を贈るためにも、敗北を引きずっていられない。【小杉舞】