目標の日本代表入りへ向け、好スタートを切る。ベガルタ仙台のGKシュミット・ダニエル(26)が、開幕スタメン入りに意欲を示した。チームは16日、宮崎県総合運動公園陸上競技場で、今日17日に非公開で行われる最後の練習試合へ向け、ミニゲームで調整を行った。この中で、シュミットは主力組に入りゴールを死守。同じGKの関憲太郎(31)、川浪吾郎(26)と横一線のポジション争いが続くが、本番直前のテストマッチで結果を残し、アピールする。

 約1カ月に及んだ長期キャンプ。4試合行った練習試合ではすべて無失点で切り抜けるなど好調だ。最後のチーム練習を終えると、すがすがしい表情で開幕戦を見据えた。

 シュミット いい準備はできている。練習でやってきたことが本番でどうでるか、いいパフォーマンスが出せるように試合に臨みたい。

 プロ入り直後から「26歳で代表に入る」と公言し続けてきた。4日の宮崎延岡キャンプ中に26歳の誕生日を迎えた。

 シュミット 3、4年前から言ってきたこと。フルでしっかり戦えるように、地位を確立して1年間出続けることが大切。それができないと代表には近づけない。目標を立てた以上は何としても実現させたい。

 25日の開幕戦はホームで柏を迎え撃つ。相手GKは昨年12月の北朝鮮戦で日本代表デビューを果たした中村航輔(22)だ。まずは、各年代別代表に招集され続けてきたライバルとの対決を制し、白星で飾りたい。

 シュミット 相手がそういう相手なら、自分の力を証明する大きなチャンス。相手より存在感を発揮できればアピールにもつながる。100%の力を出せれば大丈夫だと思う。

 表情には、自信が宿っている。日本GK新時代を、自ら引き寄せる覚悟でいる。【下田雄一】