J2ジェフ千葉が6日、20年シーズンの練習を始動した。今季から就任した尹晶煥(ユン・ジョンファン)新監督(46)のもと、早速、午前と午後の2部練習で調整。

午前は体力測定を行い、午後はランニングやパス回しなど軽めのメニューで新年最初の練習を終えた。

午前練習後には今季初のファンサービスも行い、尹監督や選手らが写真撮影やサインなどに丁寧に応じた。尹監督はかつて率いたサガン鳥栖やセレッソ大阪でも午前6時台から始まる3部練習など、厳しいハードトレーニングをベースとしたチーム作りを行ってきた。千葉でも7日以降は3部練習を計画しているといい、ベテランの元日本代表FW佐藤寿人(37)は「始動日が2部練習なのは初めて。でも尹さんのもとで覚悟を決めて戦わないといけないし、選手も最大限の準備をしてきている。難しい時期にこのクラブの監督を引き受けてくれて、上を見ていくことを投げかけてやってくれている。なんとか尹さんと共に結果を出していきたい」と意気込んだ。

昨季は佐藤の兄でもあるMF佐藤勇人(37)が現役を引退した。今後はクラブに残ってチーム強化のために動いていくことを明かしており、この日もピッチ脇で練習を見つめる佐藤勇の姿があった。選手とは違う立場でチームを支える兄の存在には佐藤も「ジェフを強くするために選手ではできなかった働きかけをしてくれると思うので、そこは心強い」と信頼を寄せる。 兄の引退により、今季はチーム最年長として向かえる21年目のシーズン。09年以来となる悲願のJ1昇格へ向け「去年はあまり点が取れなかった。ので、とにかく今年は自分のプレーを出して、試合の中でもゴールを決めていきたい」と力を込めた。