日本サッカー協会の役員改選で、ラグビー元日本代表監督の平尾誠二氏(45)と、今年現役に復帰した女子テニスのクルム伊達公子(37)の新理事就任が確実となっていることが10日、明らかになった。

 任期満了で退任する川淵三郎キャプテン(71)の後任として新会長となることが事実上決まっている犬飼基昭常務理事(66)が推薦した。日本サッカー協会理事に他競技の出身者が入るのは極めて異例。国際経験豊富なサッカー以外の人材を登用して幅広く意見を求めることで、協会の発展を図る狙いがある。

 議決権のない特任理事には、元日本代表の北沢豪氏(39)、元女子日本代表の野田朱美さん(38)、元Jリーガーの中西哲生氏(38)らが就く。

 新会長を含む日本協会新体制の案は9日の次期役員候補推薦委員会(川淵委員長)でまとめられた。10日の理事会などを経て、12日の評議員会で正式に決まる。