天皇杯は1月1日、東京・国立競技場でG大阪と柏のJ1勢同士の決勝を行う。ともにJリーグ発足後、初の優勝を目指す。両チームは31日、最終調整した。

 ▽柏

 午前中に本拠地の日立柏サッカー場で紅白戦などを行い、最後はPK戦の練習で締めた。決勝点を挙げた準決勝に続き、途中出場が予想されるFW李は「前半で0-0なら絶対に勝てる。自分が入ったら流れを変えたい」と意気込んだ。

 今季限りで退任する石崎監督にとっては、この日が最後の練習。終了後には集まったファンのサインや写真撮影に、2時間近くも対応した。試合の展望を聞かれると「疲れているガンバと全開のレイソルだから、五分五分でしょう」と冗談交じりに話した。

 ▽G大阪

 東京都内のグラウンドで午後から約1時間、非公開で練習した。準決勝で負傷交代した遠藤と橋本も参加したが、西野監督は「きょうは省エネ」と軽めのメニューだったことを明かした。

 右足首痛の遠藤の起用については、試合当日に決めるという。準々決勝からCK、FKを蹴れない状態の遠藤は「2日前よりはよくなっている。最初からいくつもりで準備をしたい」と話した。

 主力選手が試合までにどれだけ疲労回復できるかがポイントになる。(共同)