<富士ゼロックス・スーパー杯:鹿島1-1(PK5-3)G大阪>◇27日◇国立

 新シーズン幕開けの一戦で、今季のJ審判基準が示された。ルール講習会や監督会議でも徹底された「手を使ったプレーを厳しくとる」こと。これまでCKやFKなどの時に相手を手で抑えるプレー(ホールディング)が横行したが、この日はW杯審判の西村雄一主審(37)が対応。前半20分にはG大阪DF菅沼が鹿島DFイ・ジョンスを手で抑えてPKをとられた。

 セットプレー時のホールディングは、試合進行と技術向上の妨げになるが、「日本では見逃されがちだった」と、松崎康弘審判委員長(56)。鹿島DF岩政は「反則をしないで止めるのが選手の仕事。去年までは(ゴール前が)相撲だった」と歓迎した。

 この日はこれまで「切り捨て」だった時間表記も、世界基準の「切り上げ」に変わった。前半ロスタイムのG大阪の同点ゴールは、昨年までは44分だが、今年からは「45+1分」(日刊表記は前半46分)。この日の試合が、今季Jリーグの「スタンダード」になる。