<天皇杯:名古屋2-1札幌>◇9日◇瑞穂陸◇3回戦

 J1首位の名古屋がJ2の札幌に逆転勝ちした。0-0で折り返すと、後半6分にGK高木義成(31)のミスで失点。まさかの先制を許す苦しい展開となったが、ここから底力を発揮。同16分にMF中村直志(31)のミドルシュートで同点とし、同43分に途中出場のMF花井聖(しょう、20)がプロ初ゴールを突き刺し、試合を決めた。

 花井は名古屋の下部組織出身で、最高傑作ともいわれる高い技術と戦術眼を持つが、プロ3年目でこれが待望の公式戦初ゴール。代表や故障により、主力が大幅に欠場したチャンスをようやくモノにした。

 ジャニーズ系のイケメンで、華麗なプレーに加えルックスも抜群の“王子キャラ”だが、プロ初ゴールの重みは格別。「期待されている中で、結果を残せなくて評価も下がっていたと思う。でも、ゴールという形で(ようやく)1歩を踏み出せたんじゃないかと思います」とグッと喜びをかみしめていた。