<J1:名古屋2-1大宮>◇第30節◇14日◇瑞穂陸

 名古屋の元モンテネグロ代表MFイゴル・ブルザノビッチ(25)が貴重な先制弾を決めた。前半5分、左CKからのこぼれ球を角度のない位置から右足で蹴り込み、貴重な先制点を挙げた。しかし、同27分に相手と接触し左ひざを負傷。そのまま同33分に負傷交代した。

 試合後は自力では歩けず、車いすに乗って検査のため、愛知・豊田市内の病院に向かった。ケガと引き換えに、勝ち点3へとチームを導いた、愛すべき助っ人はクラブ広報を通じ「自分がゴールを決めたということよりも、先制点がチームを勢いづかせ、試合の滑り出しの良さに一役買えたのが良かった。この1勝で優勝に一歩近づくことができたのはうれしい」と泣かせるコメントを残した。