神戸は28日、来季の新戦力として鹿島MF野沢拓也(30)の完全移籍での獲得を発表した。

 茨城県出身の野沢は鹿島ユースからの生え抜きで、ブラジル留学した99年に所属したCFZド・リオを除けば、初めての移籍になる。

 今季のリーグ戦は34試合出場6得点。J1通算でも254試合50得点。経験豊富な攻撃的MFの加入は、神戸にとっては今季の補強の目玉とも言える。

 野沢は生まれ育った鹿島のクラブを通じて「悩みに悩んで移籍を決断しましたが、これからの人生は、さらにプレッシャーや不安でいっばいです。良くも悪くも、遠まわりしてもいい、それが糧となり財産にもなり、僕の人生は常にそうだったと思います」とコメント。

 さらに「サッカーは1人ではできません。みんながいるから成長できたことを誇りに思い、感謝しています。アントラーズに在籍して今日までの17年、ここまで育ててくれてありがとうございました」と自身の原点でもある鹿島へ感謝の言葉を残した。