J2降格が決まった札幌は5日、石崎信弘監督(54)の今季限りでの退任を発表した。今季の残り7試合は石崎監督が引き続き指揮する。

 J1柏などを指揮した経験を持つ石崎監督は、2009年に当時J2だった札幌の監督に就任。4季ぶりのJ1となった今季は、27試合を終えて3勝1分け23敗の勝ち点10で最下位。リーグ戦7試合を残して史上最速でJ2降格が決まった。

 石崎監督は「このクラブで4年間戦ってきましたが、この時点で降格が決まってしまい残念ですし、サポーターの皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。この4年間、嬉しいこと、悔しいこといろいろありましたが、心残りはありません。昨シーズンの最終戦で4万人ものサポーターの前でJ1昇格を決めることができたのが一番の思い出です。残りの試合では自分ができる精一杯のことをしていきたいと思います」とチーム公式サイトでコメントした。

 また、矢萩竹美社長も同サイトで「来シーズンのJ2降格が確定したことを受け、石崎監督と今後に向けた話し合いを続ける中で、今シーズンの契約満了をもって来季の契約を更新しない旨を伝えました。来季の監督につきましてはチーム編成、チーム強化の方向性を考慮しながら人選し、決定次第発表いたします」とコメントした。